要介護3で泣き笑い
 ここに示す左右の基本調査結果を見比べてください。73項目のどこを見ても左側の例に比べて右側の方が自立度の高い箇所はなく、明らかに異なる状態像であることがわかると思います。
第1群
(麻痺拘縮)
1. 麻痺 (左−上肢)
(右−上肢)
(左−下肢)
(右−下肢)
(その他)
2. 拘縮 (肩関節)
(肘関節)
(股関節)
(膝関節)
(足関節)
(その他)

第2群
(移動)
1. 寝返り つかまれば可
2. 起き上がり つかまれば可
3. 両足での座位
4. 両足つかない座位 自分の支えで可
5. 両足での立位
6. 歩行 つかまれば可
7. 移乗 見守りが必要

第3群
(複雑動作)
1. 立ち上がり つかまれば可
2. 片足での立位 支えが必要
3. 浴槽の出入り 行っていない
4. 洗身 行っていない

第4群
(特別介護)
1. ア. じょくそう
イ. 皮膚疾患
2. 片手胸元持ち上げ
3. 嚥下 見守りが必要
4. ア. 尿意
イ. 便意
5. 排尿後の後始末 間接的援助
6. 排便後の後始末 間接的援助
7. 食事摂取

第5群
(身の回り)
1. ア. 口腔清浄
イ. 洗顔
ウ. 整髪
エ. つめ切り 全介助
2. ア. ボタンかけはずし
イ. 上衣の着脱
ウ. ズボン等の着脱
エ. 靴下の着脱
3. 居室の掃除 全介助
4. 薬の内服 全介助
5. 金銭の管理 一部介助
6. ひどい物忘れ
7. 周囲への無関心

第6群
(意志疎通)
1. 視力 1m先が見える
2. 聴力 やっと聞こえる
3. 意思の伝達
4. 指示への反応
5. ア. 毎日の日課を理解
イ. 生年月日をいう
ウ. 短期記憶
エ. 自分の名前をいう
オ. 今の季節を理解
カ. 場所の理解

第7群
(問題行動)
ア. 被害的
イ. 作話
ウ. 幻視幻聴
エ. 感情が不安定
オ. 昼夜逆転
カ. 暴言暴行
キ. 同じ話をする
ク. 大声をだす
ケ. 介護に抵抗
コ. 常時の徘徊
サ. 落ち着きなし
シ. 外出して戻れない
ス. 一人で出たがる
セ. 収集癖
ソ. 火の不始末
タ. 物や衣類を壊す
チ. 不潔行為
ツ. 異食行動
テ. 性的迷惑行為
第1群
(麻痺拘縮)
1. 麻痺 (左−上肢) ある
(右−上肢)
(左−下肢) ある
(右−下肢)
(その他)
2. 拘縮 (肩関節)
(肘関節) ある
(股関節)
(膝関節) ある
(足関節) ある
(その他)

第2群
(移動)
1. 寝返り つかまれば可
2. 起き上がり つかまれば可
3. 両足での座位 自分の支えで可
4. 両足つかない座位 できない
5. 両足での立位 できない
6. 歩行 できない
7. 移乗 一部介助

第3群
(複雑動作)
1. 立ち上がり できない
2. 片足での立位 できない
3. 浴槽の出入り 行っていない
4. 洗身 全介助

第4群
(特別介護)
1. ア. じょくそう
イ. 皮膚疾患 ある
2. 片手胸元持ち上げ
3. 嚥下 見守りが必要
4. ア. 尿意 ない
イ. 便意 ない
5. 排尿後の後始末 全介助
6. 排便後の後始末 全介助
7. 食事摂取 見守りが必要

第5群
(身の回り)
1. ア. 口腔清浄 全介助
イ. 洗顔 一部介助
ウ. 整髪 全介助
エ. つめ切り 全介助
2. ア. ボタンかけはずし 全介助
イ. 上衣の着脱 全介助
ウ. ズボン等の着脱 全介助
エ. 靴下の着脱 全介助
3. 居室の掃除 全介助
4. 薬の内服 全介助
5. 金銭の管理 全介助
6. ひどい物忘れ ある
7. 周囲への無関心

第6群
(意志疎通)
1. 視力 1m先が見える
2. 聴力 やっと聞こえる
3. 意思の伝達 ときどきできる
4. 指示への反応 ときどき通じる
5. ア. 毎日の日課を理解 できない
イ. 生年月日をいう できない
ウ. 短期記憶 できない
エ. 自分の名前をいう
オ. 今の季節を理解 できない
カ. 場所の理解 できない

第7群
(問題行動)
ア. 被害的
イ. 作話
ウ. 幻視幻聴 ときどきある
エ. 感情が不安定 ときどきある
オ. 昼夜逆転 ときどきある
カ. 暴言暴行 ときどきある
キ. 同じ話をする
ク. 大声をだす
ケ. 介護に抵抗 ある
コ. 常時の徘徊 ときどきある
サ. 落ち着きなし ときどきある
シ. 外出して戻れない ときどきある
ス. 一人で出たがる ときどきある
セ. 収集癖
ソ. 火の不始末
タ. 物や衣類を壊す
チ. 不潔行為 ある
ツ. 異食行動
テ. 性的迷惑行為
 それでは次に上の基本調査結果を一次判定ソフトに入力し打ち出された結果をお示しします。要介護認定等基準時間は11分の差はあるものの、ともに要介護3という結果なのです。この結果をどのように判断すればよいのでしょうか。どう見てもおかしいと思いませんか。一番わかりやすいのはそれぞれの中間評価項目の得点を要介護3の平均値と重ねて表示した中間評価項目表(レーダーチャート)です。状態像から見れば左側の例は要介護1〜2、右側の例は要介護4〜5と判定されるのが妥当と思われます。
 この2例は私が審査会で遭遇した塩谷町の在宅のお年寄りです。もし、私が厚生省の示す二次判定のマニュアル通りに一次判定を原案とする方法で審査していたらどのようなことになっていたのかと思うとゾッとします。でもこのゾッとするようなことが日本のどこかで実際に行われている可能性は否定できないのです。厚生省が一次判定ソフトの不具合を認め、一次判定結果を原案としない新たな二次判定手順を示さない限り、介護保険制度の根幹である公平・公正はあり得ないのです。
 厚生省の懲りない面々もいい加減に目を覚ましていただきたいものです。あなた達が号令をかけないで何が動くのですか、この日本で、、、 あなた達がすべてを握っているのは残念ながら事実なのですから、どうぞ間違いを間違いと認める勇気を持ってください。
一次判定結果 要介護3
直接生活介助 33分
<整容> (4.8分)
<入浴> (2.2分)
<排泄> (10.1分)
<移動> (8.3分)
<食事摂取> (6.8分)
間接生活介助 8分
問題行動関連介助 1分
機能訓練関連行為 14分
医療関連行為 22分

<特別な医療>

(分)
要介護認定等基準時間 78分
(機能訓練+間接生活介助) 22分


障害老人自立度:A1 痴呆老人自立度:正常

寝たきり度・痴呆度別から見た推定要介護度:0.7

中間評価項目表

赤線は要介護3の平均得点(厚生省提供)

中間評価項目得点

第1群 第2群 第3群 第4群 第5群 第6群 第7群
100 81.5 29.2 89.3 73.5 97.3 100

中間評価項目の得点分布から見た推定要介護度

  第1群 第2群 第3群 第4群 第5群 第6群 第7群
自立 - - - - -
要支援 - - -
要介護1 - - -
要介護2 -
要介護3 - - - - -
要介護4 - - - - - -
要介護5 - - - - - -
一次判定結果 要介護3
直接生活介助 72分
<整容> (12.7分)
<入浴> (2.5分)
<排泄> (19.3分)
<移動> (24.1分)
<食事摂取> (12.8分)
間接生活介助 9分
問題行動関連介助 1分
機能訓練関連行為 1分
医療関連行為 6分

<特別な医療>

(分)
要介護認定等基準時間 89分
(機能訓練+間接生活介助) 10分


障害老人自立度:B2 痴呆老人自立度:Vb

寝たきり度・痴呆度別から見た推定要介護度:2.8

中間評価項目表

赤線は要介護3の平均得点(厚生省提供)

中間評価項目得点

第1群 第2群 第3群 第4群 第5群 第6群 第7群
39.7 36.8 2.5 35.8 7.4 44.4 67.9

中間評価項目の得点分布から見た推定要介護度

  第1群 第2群 第3群 第4群 第5群 第6群 第7群
自立 - - - - - - -
要支援 - - - - - - -
要介護1 - - - - - - -
要介護2 - - - - - - -
要介護3 - - -
要介護4 -
要介護5 - -
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