要介護認定の進捗状況続報(3月末時点)
 3月末時点での栃木県に於ける要介護認定の進捗状況等という資料を入手した。その中の「一次判定と二次判定の比較」というデータを解析すると、月ごとの変更率の推移が見えてきます。残念ながら栃木県では公に公開していないようであるが、東京都では毎月この種のデータをホームページで公開しているので、そのデータと照らし合わせてみました。
 まず最初の表は栃木県の3月末時点での要介護度の変更割合を示したものです。

99年10月〜00年3月まで

〜1月(再掲 )

  2月(再掲 )

 3月(再掲 )

3段階超上昇

7

0.0%

5

0.0%

1

0.0%

1

0.0%

2段階上昇

309

1.1%

200

1.1%

46

1.0%

63

1.2%

1段階上昇

5,483

19.2%

3,521

19.0%

911

19.5%

1,051

19.9%

変更なし

21,015

73.7%

13,806

74.4%

3,418

73.1%

3,791

71.7%

1段階下降

1,640

5.8%

985

5.3%

287

6.1%

368

7.0%

2段階下降

56

0.2%

36

0.2%

8

0.2%

12

0.2%

3段階超下降

10

0.0%

2

0.0%

4

0.1%

4

0.1%

変更率 7,505
/28,520
26.3% 4,749
/18,555
25.6% 1,257
/4,675
26.9% 1,499
/5,290
28.3%

 これでは、3月までの変更率は累計で26.3%となっています。しかしこれは1月までの25.6%からするとあまり変わっていないように見えます。そこで昨年10月から今年1月までの4ヶ月間の結果と2月、3月のそれぞれの変更率を計算し再掲しました。すると今年1月までの変更率は25.6%でしたが、2月だけで見ると26.9%、3月では28.3%となります。私が当初予想した35%まではどうかわかりませんが、30%は近いうちにクリアーしそうですね。下の図はそれをグラフ化したものです。


 全県(49市町村)のデータで1月までのものと比較すると、変更率30%以上の市町村は11→13と増加し、20%以下は12→7と激減し、10%以下は3→0となりました。ちなみに私の住む塩谷町は相変わらず栃木県内で一番高い変更率で38.4%という結果でした。

 それでは次に栃木県と東京都、わが塩谷町の3月末時点でのデータを下に示します。全国平均が21.3%という変更率だそうですから、栃木県は全国の中では変更率の高い方に位置してますが、一次判定ソフトのオンボロ度からすれば、他県が低すぎるということになります。

 
栃木県 東京都 塩谷町
件数 件数 件数
3段階超上昇

7

0.0%

123 0.1% 1 0.0%
2段階上昇

309

1.1%

2,085 1.2% 9 3.3%
1段階上昇

5,483

19.2%

27,943 16.6% 57 21.0%

変更なし

21,015

73.7%

130,344 77.3% 167 61.6%
1段階下降

1,640

5.8%

7,771 4.6% 32 11.8%
2段階下降

56

0.2%

337 0.2% 5 1.8%
3段階超下降

10

0.0%

34 0.0% 0 0.0%

変更率

26.3%(7,505/28,520)    22.7%(38,293/168,637)    38.4%(104/271)
 考察
  • 3月末時点で全国で約250万人が要介護認定を受けている。これは高齢者人口の13%すなわち約280万人が対象になるだろうと推定されていることからすれば、約9割が認定を受けたことになる。その結果、二次判定の変更率は全国平均で21.3%と低く、まだまだ一次判定ソフトに依存した判定が行われているということです。
  • 全国平均の変更率21.3%の内、16.1%が要介護度がアップしているという結果は、栃木県、東京都のデータからもわかるが、相変わらず上方修正が下方修正のほぼ4倍となっている。確かに一次判定ソフトが低めの要介護度を打ち出す傾向はあるが、栃木県の市町村の中には変更のすべてが要介護度のアップというようなちょっと常識では考えられないようなケースもある。これも一次判定偏重の何物でもなく、お粗末としかいいようがない。これなどはボクが当初から訴えている「一次判定を完全無視」という以前の問題で、こんな審査会の委員は全員即刻クビにするべきです。
  • 最後に面白いデータを示します。これは変更前の一次判定結果のデータがないので定かではないが、ある意味では認定審査会の委員の心情的(?)要介護認定を現しているのかもしれません。というのは下のグラフを見れば分かるのですが、要介護度の分布が二峰性を示しているのです。すなわち要介護1と要介護4にピークがあるのです。どうしてそのようになるかというと在宅のピークが要介護1に、施設のピークが要介護4にあるからで、本来は全体で見れば一峰性分布しなければいけないはずです。多分、元々の一次判定がプログラムの不具合のために二峰性の分布をしているのだと思いますが、施設入所者に対して要介護度を重くする傾向があるためにこれを助長しているということも考えられます。

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